旧々猿頁から収録。
日付を管理していなかったので、正確な記述日時がわかりません。
ので、サイト「猿頁」開設日としました。御了承ください。
ここまで長々といろんなウィルスプログラムの特徴やワクチンソフトの限界などを説明してきました。
ちょっと乱暴なたとえになりますが、ワクチンソフトは風邪を引いたときの風邪薬のよぅなものだと思ってください。
新型ウィルスによる風邪にはさほど効き目がない、といぅ点までよく似ています。
で。これからお話ししたいのは、ウィルスプログラムに感染しないための予防策です。
風邪に引かないための予防策、みたいなもんだと思ってください。
もちろん、風邪薬だけでも予防策だけでも中途半端です。両方を適切に使い分けていく必要がありますよ。
1. Outlook/Outlook Expressを使わない。
今後数年、もっともウィルスに狙われやすいのは絶対にこのメーラです。
しかもこのメーラ、よっぽど気をつけて使わないとメールをやりとりする他の人に非常に迷惑をかけやすい、とんでもない製品です。
「無料だから」「パソコン買ったら最初から付いていたから」使ってる、って方が割といます。
また、「会社で『これを使え』と指定されちゃっているから」とやむなく使っている方もけっこぅいます。
でも、できるなら。
Outlook/Outlook Expressを使うのはやめましょう。
メーラを別のものにするだけで、ウィルスに感染する確率はかなり減ります。
とりあえず、Becky!やDatula、電信八号などの、シェアウェアサイトで定番とされるメーラをお勧めしておきます。
最近フリーウェア/シェアウェアのメーラもかなり多彩になってきましたので、探せばいろいろあると思いますが、「人様に迷惑をかけないか」「メールウィルスなどに強いか」を判断するにはかなりの知識が必要となります。
どれを選ぶかはみなさんの自由ですが、ご自分の知識に合わせて安心できるメーラを選びましょうね。
ちなみに、ポストペットは。
メールウィルスには比較的強いよぅですが、これはこれで人様に迷惑をかけやすいメーラです。
ポストペット同士でお遊びでメールをやりとりする分には差し支えありませんが、相手がどんなメーラを使っているかわからなかったり、メーリングリストに投稿するときなどには使わない方が無難です。
今までOutlook/Outlook Expressを使っていて、これからほかのメーラに乗り換える方は、もう少し面倒な作業が必要です。
Outlook/Outlook Expressのアドレス帳データやプロバイダへの接続の設定を、全部空白にする必要があります。
これ、Outlook/Outlook Expressのアンインストールをしてもだめなんです。
アドレス帳データやプロバイダへの接続の設定はパソコンの中に残っちゃいますし、メールウィルスが実行するのに必要なプログラムも、目に見えなくなるだけでやっぱり残っています。
ので、必ず、アドレス帳データやプロバイダへの接続の設定を全部空白にしてください。
さらに、間違っても使わないよぅに、アンインストールしちゃってください。
それでも、メールウィルスは実行される可能性は残ります。
が、一度IEやOutlook/Outlook Expressをインストールしちゃった以上、これはどぅしよぅもありません。
IEもろともぜーんぶアンインストールしても、メールウィルスを実行するために必要最低限の機能は残っちゃうんですね。
また現在のWindowsでは、ほとんどパソコン買ったときにすでにIEもOutlook Expressもインストールされちゃっていますから、これら抜きのピュアなWindows環境を構築するのはかなりの知識が必要で、一般に「是非!」とお勧めできる作業でもありません。
2. よくわからないファイルはいじらない。
いろんな人とメールのやりとりをしていると、ときどき添付ファイル付きのメールをもらったりします。
こんなものは、疑ってかかるのが鉄則です。
- 知らない人からのメール(ダイレクトメールやメーリングリストからのメールを含む)についていた場合。
どんなに魅力的なことが書いてあるメールであっても、絶対にいじってはいけません。
知らないおじさんに子供がついていったり、簡単なアンケートに答えるためにほいほい事務所までついていったりするのと同じくらい危険です。
こんなメールが来たら、問答無用で削除ですね。
なお、Outlook/Outlook Express(と、IEの機能を利用したメーラ)以外のメーラであれば、メールの文章を読んだだけでウィルスに感染することはありません。
ので、「メールの文章を読んじゃった!メールウィルスに感染したかも!?」と怖がる必要はありませんよ。
Outlook/Outlook Express(と、IEの機能を利用したメーラ)をお使いの方は、メールの文章を読んだだけでウィルスに感染する可能性があります。
- 知っている人から、頼んでもいないのについていた場合。
これも、知らない人から来たメールの場合と同じくらい危険です。
たぶん悪意はないと思いますが、相手がすでにウィルスプログラムに感染していて、知らないうちに感染したファイルを送りつけてきてしまっている可能性があります。
対処と危険性についても、前述「知らない人からのメール」と同じですね。
もっともメールそのものの要件は残しておく必要な場合もあるでしょうから 1. ほどキツくはお勧めしませんが、メールを残している間は危険性も残しているといぅことをわかっておいてくださいね。
- 知っている人から、正当な理由があってついている場合。
これだって、とても安全だなんて言えません。
私の乏しい経験だけでも、仕事上必要で送ってもらったExcelデータファイルにマクロウィルスが混入していたことが何回もあります。
こーいぅ場合は、まず添付ファイルを適当なフォルダに保存します。
大丈夫、コピーしたり保存したりしただけではウィルスプログラムは起動しませんから。
で、いじる前に、ワクチンソフトでウィルスチェックをかけてください。
これで「ウィルス感染なし」の結果が出たら、かなりの確率で安心です。…絶対安心、と言えないのが悲しいんですが、このへんが限界です。
あとは、運を天に任せて実行する(データなら「開く」)度胸を持つだけです。
- 知っている人から、直接フロッピーなどでもらった場合。
前述「知っている人から、正当な理由があって」もらった場合と同じです。
- 雑誌などの付録CD-ROMの中、またはインターネットのシェアウェアサイトなどからダウンロードしたプログラムやデータを使う場合。
意外かもしれませんが、けっこぅこれ、アブナいです。
そんなに発生件数は多くありませんが、なんとなく安心感があるせいか無条件に信頼して実行しちゃう人が多いもんですから、ウィルスが紛れ込んでいたりすると感染率は高いです。
対処法については前述「知っている人から、正当な理由があって」もらった場合と同じです。
このケースでは、実はウィルスの感染以外にも注意しなければならないことがあります。
発生件数は今のところやはり少ないんですが、機能を偽ってシェア料金をふんだくる詐欺や、配布しているソフトそのものにウィルス顔負けの悪辣な機能を埋め込んだものが実際に出現しているんですね。
これについてはちょっと長くなりすぎそぅなので、いつか項を改めてお話ししましょう。
以上の説明が、一般的な警告情報としては「不用意に添付ファイルを開かない/実行しないでください」というアナウンスに対する具体的な用心です。
いろんなファイルがどんな性質を持つかを判別できるだけの知識があれば、この危険性はもっと減ります。
この知識もなかなか広く浅く知っておかなければならないことが多いので、だれかれかまわず「是非!」といぅ気はありませんが、意欲とチャンスがあるのなら覚えておいて損はないと思いますよ。
3. IEのセキュリティを調整する。
一部、ウィルス顔負けの悪さをするホームページがそろそろ出現し始めています。
これも、悪さをするために利用する機能はだいたい決まっているので、ウィルス起動の封じ込めも含めて、きちんとセキュリティを調整しておきましょう。
IEはOfficeとは違い、インストールされたままの状態では、ウィルスなどに利用されそぅなアブナげな機能のほとんどがオンになっています。
そのほとんどは、マイクロソフトが他社の製品より高機能なものにして差別化を図ろうとして追加した機能です。ので、当面意地でもこの初期設定「ほとんどオン」の状態は変わりそぅにありません。
「マイクロソフトが悪い」と言ってしまぅのは簡単ですが、それでも被害に遭うのはあなた自身です。
講じられる自衛策は、きちんと講じておきましょう。
一番簡単なのは、IEのメニューバーから[ツール]-[インターネットオプション]と選択してから、セキュリティ]タブの[Webコンテンツのゾーンを選択してセキュリティのレベルを設定する]で[インターネット]を選択してから、[このゾーンのセキュリティレベル]を[高]に設定してしまうことです。
もしこの欄の左側にスライダ(目盛りつきつまみ)がない場合は、一度[標準レベル]ボタンを押すと表示されたりします。
…実はこれで完璧、ってわけではないのがカナシいところです。
セキュリティレベル[高]でも、まだ少し抜け穴があいてしまっていますし、セキュリティを思い切り上げると、ふつーのホームページでもまともに表示できなくなっちゃうところもけっこぅあるんですね。
ので、もーちょっとめんどくさい設定。
先ほどの[セキュリティ]タブで、[レベルのカスタマイズ]ボタンを押して、ひとつひとつていねいにセキュリティの設定をしておくんです。
設定のしかたは、
- 「有効」「無効」「ダイアログ」の選択肢がある項目は、すべて「ダイアログ」を選択。
- 「有効」「無効」しか選択肢がない項目は、すべて「無効」を選択。
- 「安全性 - 高/中/低」の選択肢がある項目は、すべて「安全性 - 高」を選択。
ただし、Cookies回りの設定だけは「有効」にしておいた方がいいかもしれません。
でないと、むちゃくちゃわずらわしくなりますので。
あ、あと、Javaはいったん無効にしておきましょう。この項目、「安全性 - 高」でもちょっとアブナそぅなので。
この設定にしておくと、ヤバげな機能が実行されそぅになると「よろしいですか?」といぅダイアログボックスが出てくるよぅになります。
これ、実に意外なくらいバンバンダイアログが出てきます。特に違法に近いアンダーグラウンドなサイトや妙に表示に時間がかかるホームページなどでは、これでもかと言わんばかりに出てきます。
いつも通っていて安心できるサイトならばいちいち「はい」を選択してあげれば、いつもどおりの表示になります。
初めてのサイトやヤバげなサイトで冒険、なんてことをする場合には全部「いいえ」と選択するのが鉄則ですよ。
また、その気もないのに「ダウンロードしますか?」とか聞いてきたら要注意。よくわからないのであれば全部「キャンセル」してしまいましょう。
あちこちのサイトを見ていくと、人気が高かったり何回も見たくなったりするサイトは、確認ダイアログが出てくる回数が比較的少ないことに気づいてくると思います。
すべてが、とは言いませんが、ダイアログがわずらわしいサイトはおもしろくないことが多いので、そのうちそんなに見に行かなくなりますよ…きっと。
ので、しばらく使っているうちに、ダイアログはあまり気にならなくなってくる…はずなんですが。
わずらわしすぎてどーにもいやだっ!って方もいるでしょうねぇ。気持ちはとてもわかります。
そーいぅ方は、自己責任でいくつかのオプションを有効にしてください。
でも、有効にしたオプションが増えるほど、セキュリティは間違いなく落ちますからね。
このへんはトレードオフ(どちらが大事か天秤にかけること)ですので、十分吟味して腹を決めてください。
いやぁ説明が長い長い。ここまで読んでくださった方、お疲れさまでしたぁ。
意外とめんどくさいでしょ?
でも、このくらいやっておくと、悪意のあるプログラム/データ/ホームページから、かなりの確率で身を守ることができるよぅになります。
これらの防御策を乗り越えてこちらに悪意を運んできてしまぅ方法もあるにはあるんですが、現時点ではまだごくまれなケースと考えてかまわないと思いますよ。