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2008年07月02日

(26) IME blog、開始

ここしばらく本業やら副業やらにかまけている間に世間様はごんごん前進していたことを、どうしようなんだか全然追いつかんとビビりながら現在情報リハビリ中のさるべーじですこんばんは。

 さて、そんなリハビリ情報の中で、ちょっと刮目しておきたいのがあったのでメモ。

  IME

いやなんだか全然わからないタイトルだと思いますが、これ、マイクロソフト社の日本語IMEチームblogです。5/1付でなんとなくひっそりとした雰囲気で始まりました。

デザインもこれ以上ないってくらいにシンプルですし、文調もエラくかしこまっているっぽいです。いや、きらびやかにとは言いませんがもうちょいフレンドリーにならんもんなんですかね。

ともあれ、日本語IMEチームがきちんと存在していること。アクティブに情報を提供し始めようとしていること。ついでに、IMEは日本語だけではなく、何らかの変換や入力効率を求めるさまざまな言語版が並行して存在していることなどなど、IMEやその周囲のスタンスがわかるのが嬉しいところかもしれません。

どう育っていくかはこれからの盛り上がり次第だとは思いますが、まずは端緒ができたということで。

割と、期待しておるのです。がんばれ中の人ー。

2008年02月20日

(25) IME2007のしつけかた

IME2007の誤変換が著しいとの情報が乱れ飛ぶ昨今皆様はいかがお過ごしでしょうかさるべーじですこんばんは。

あまりにも私の手元では再現できない珍変換があちこちから聞こえてくるのはなぜなんだぜ。

つことで、IME2007をスタンダードに操作した時にどう変換されるのか、どうしつけると覚えがよろしくなるのか、実際に試してみることにしました。


1. スペック

今回の私の IME2007 スペックは 12.0.6211.1000 ( SP1 適用済 )。
最新語辞書 / 郵便番号辞書 の差し替えはしていません。
小学生辞書を追加していません。
逆に、システム辞書を 標準辞書 / 単漢字辞書 / 人名地名辞書 / 最新語辞書 ( インストール時のままのもの ) の 4 つのみにしてあります。

各種辞書は、それぞれ下記から入手できます。

Microsoft Office IME 2007 最新語辞書更新 2008 年 2 月版
Microsoft Office IME 2007 郵便番号辞書更新 2007 年 11 月版
Microsoft Office IME 2007 小学生辞書


2. 準備

IME2007 は学習させて経験値を上げながら変換効率を上げていく、言ってみれば文字列入力型 RPG、いやどっちかというと文字列入力型美少女育てゲーみたいなもんなわけです。

当然ですが、ある程度育ててしまった状態でウチの子とヨソの子を比べても、すでに成長パラメータが大きく違うわけですので、あまり意味がないというか。

ので、何をしたらどう育つか、を見るために、一度学習データをリセットします。
もったいないと思う人は、バックアップ取っておけばいいです。

学習データのリセットは、言語バー / IME バーの [ツール] アイコンから [プロパティ] を選択 → [Microsoft Office IME 2007 のプロパティ] ダイアログ → [辞書 / 学習] タブ → [学習情報の消去]、[予測入力] タブ → [入力履歴の消去]。

辞書が壊れていると、データだけリセットしてもインデックスが崩れていて結局ぐずぐずになる可能性もありそうな気がしますので、さらに [辞書 / 学習] タブ → [修復]。

これでもまだ信用ならんという場合は、[辞書 / 学習] タブ → [辞書名] のファイル名部分を変更し、ユーザー辞書を新しく作り起こします。

で、ユーザー辞書フォルダ ( XP なら %userprofile%\Application Data\Microsoft\IMJP12、Vista なら %userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\IMJP12 ) にある古い方の辞書を削除。
たぶん IME2007 が旧辞書ファイルもまだ握っていて削除に失敗すると思いますので、ファイル名を変更して ( ファイルが握られていてもファイル名の変更はできます ) マシンを再起動して ( ログオフではだめですぜ ) 改めて旧辞書ファイルを削除。

さらにキャッシュフォルダ ( XP なら %userprofile%\Local Settings\Application Data\Microsoft\IME12\IMEJP\Cache 、Vista なら %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\IME12\IMEJP\Cache ) の中のファイルを全部削除。
自動学習データフォルダ ( XP なら %userprofile%\Local Settings\Application Data\Microsoft\IME12\IMEJP\Dicts 、Vista なら %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\IME12\IMEJP\Dicts ) の中のファイルも全部削除。
たぶんここもひとつ IME2007 が握っていて削除不可なファイルがあるはずなので、これもリネーム → 再起動 → 削除。

これで完全に文字列入力型美少女育てゲーが「はじめから」になった状態にできます。

バックアップを取りたい方は、上述の「ユーザー辞書ファイル」「キャッシュファイル」「自動学習データファイル」を取っておくといいかもしれません。

私は今回このエントリのために、ほんとに全部削除しました。
のでリストアできるかどうかは試していません。(;-;)ルルルー


2. ひと単語ずつ試してみる

では、誤変換されたとされる入力を実際に追証してみます。

元ネタは、アバンギャルドな誤変換レポートを提供くださっている古川さんのブログから。

なお、秀丸 / IME2007 で表示に使用しているフォントは、沙奈の文字箱で公開されている さなフォン丸P を使っています。
話がけっこうゴツいので、見た目だけでもやわらかく。

まずはIME 2007の甲斐減少から。 

この時点ではまだ Office2007 SP1は提供されていませんので、元ネタは無印 IME2007 を使っていると思われます。

「怪現象」。

Image3.pngImage4.png

おーっと、ここで「買い減少」が再現したー!

Image5.png 「買い」→「怪」に変更して
Image6.png 「→」キーで変換カーソルを「減少」に移動して
Image7.png 「減少」→「現象」に変更して

Enter、で確定。

これで覚えたかどうか確認するために、続けてもう一度入力してみることにします。

Image8.pngImage9.png

おお、一発変換。Enterで確定します。

「簡易」「話」は初回一発変換でした。

Image10.png Image11.png Image12.png Image13.png

「改変」

Image14.pngImage15.png

惜しいっ。

Image16.png 「改編」 → 「改変」に変更して

Enter で確定、再度入力で学習を確認。

Image17.png Image18.png Image19.png Image20.png Image21.png Image22.png Image23.png Image24.png Image25.png

何べんやっても覚えねぇ。

単語だと覚えが弱いのかなーとか思い、いっちょ短文でチャレンジしてみます。

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連文節だと一発で覚えるんですよね。

その後、単語で再チャレンジ。

Image30.pngImage31.png

ほーら、一発。
…でも本来前後が違うと別覚えのはずなので、連文節の学習データが単語に反映されるとは考えにくいんですよね。

たぶんこのあとの誤変換例でも同じようなツボに入る例があるんではないかと思います。その時にでもまた別な手法をとってみることにします。

「昨日」「昨晩」「細かい」は初回一発変換。

Image32.png Image33.png Image34.png Image35.png Image36.png Image37.png

「細かい事」は…「こと」を「事」って書いちゃうのは、文科省も新聞も認めてないんですが。私が子供の頃にはすでに「こと」と書くように教育を受けたんですが。
もー昔の人なんだからー。

Image38.pngImage39.png

というわけで、第一変換候補は「こと」となりましたが、広く一般に販売される製品としてはこの優先順位は適切だと思います。

Image40.png わざわざ「事」に変換して

再度入力学習確認。

Image41.pngImage42.png

あれ?覚えていません。再度。

Image43.pngImage44.png

3 回目で覚えました。

「葬式」は初回一発変換。

Image45.png Image46.png

「葬式会場」は

Image47.pngImage48.png

おおぅ 3 文節に。

Image49.png Shift+「→」キーで文節範囲を変更して再度変換、
Image50.png って今度は「会場」が「海上」に。
Image51.png「→」キーで変換カーソルを移動して「海上」→「会場」に変換して確定。

ワンスモア。

Image52.pngImage53.png

これは 1 回で覚えてくれました。

「お葬式会場」「契約」は初回一発変換。

Image54.png Image55.png Image56.png Image57.png

「ただ友」は、…これが辞書に入っているわきゃないすよ普通に考えて。

Image58.pngImage59.png

ほらやっぱり。

Image60.png 「とも」→「友」に」変更して、
Image61.png 再度入力確認、
Image62.png OK。

次、今度はMS IMEさらに...お馬鹿になっていくのエントリから。

「腱鞘炎」。

Image63.pngImage64.png

まあ出ませんわね。

Image65.png Shift+「←」キーで文節範囲を「けん」に絞って、
Image66.png 「けん」→「腱」に変更して、うわぁ「しょうえん」が「荘園」になっとる、
Image67.png 「→」キーで変換カーソルを次の文節へ、
Image68.png Shift+「←」キーで文節範囲を「しょう」に絞って、
Image70.png 「しょう」→「鞘」に変換して、
Image71.png 「→」キーで変換カーソルを次の文節へ、
Image72.png 「えん」→「炎」に変更して、

確定。再度入力確認。

Image73.pngImage74.png

1回で学習完了。

「謝礼」は初回一発変換。

Image75.png Image76.png

「社歴」は、

Image77.pngImage78.png

いやそれはふつー「しゃれっけ」ですがな、なと突っ込みつつ、

Image79.png Shift+「←」キーで文節範囲を「しゃ」に絞って、
Image80.png 変換して、
Image81.png 「者」→「社」に変更してEnter。

再度入力、学習確認。

Image82.pngImage83.png

あれ、覚えてないぞ。

Image84.png Shift+「←」キーで文節範囲を「しゃ」に絞って、
Image85.png 変換して、ってうわぁ前回と違う「紗」が出たぁ。
Image86.png 「紗」→「社」に変更して、
Image87.png

「社」の変換途中で Enter 確定したのが悪かったかもと思い、今度はむだに変換カーソルを「歴」に移動させてから Enter で確定してみました。

で、さらに再度入力学習確認。

Image88.pngImage89.png

おお、今度は初回一発。
でも変換カーソル移動させない限り覚えない、なんて仕様になっているとも考えにくく。

「蒸気機関車」「西永福」「漢字の予測変換」「ブログ」は初回一発変換。

Image90.png Image91.png Image92.png Image93.png Image94.png Image95.png Image96.png

次、今度はMS IME野甲斐、さらに十章に....(の怪、さらに重症に....だってば) のエントリから。

「笑い転げ無いように」って…これ、「転げない」で 1 単語ですし、本来単語中の否定に「無い」は使いません今どき。これもかなり昔の漢字使いですね。

Image98.pngImage99.png

ほら 2 文節じゃないですか。

Image100.png 「→」キーで変換カーソルを移動させて、
Image101.png Shift+「左」キーで「転げ」までを選択して変換、
Image102.png 「→」キーで変換カーソルを移動させて「ないように」→「無いように」に変換。

なんだかなぁ。で再度入力学習確認。

Image103.pngImage104.png

みごと 1 度で学習完了。

次、「師匠」。

Image105.pngImage106.png

うお、「師匠」よりも「死傷」のほうがポピュラーですかそうですか。

IME2007のヘルプの「ご注意」ページには辞書作成協力者/団体が列挙されているんですが、まあ新聞社が入っているあたりで「死傷」ランキングはけっこう上へ行っちゃうかもしれませんね。

Image107.png 「死傷」→「師匠」に変更して確定して、
Image109.png 再度入力学習確認、

ってうわぁまだ「死傷」が出ますこんちくしょう。

Image110.png 「死傷」→「師匠」に変更して、
Image111.png 「社歴」の時と同じように、用もないのに「→」キーで変換カーソルはずして、
Image112.png 再度チャレンジ、
Image113.png うわぁ、
Image115.png うわぁ、
Image118.png うわぁ、

「死傷」なだけにゾンビ並み。

どーしたもんかなーと煙草吸いながらしばらく考え、
ちぇーとか言いながらもう一回、

Image120.pngImage121.png

あれ。さっきまでだめだったのに。そのあとまったくマシンに触っていないので、新たに学習するわけもないのに。

…つことは、遅延?
例えば、学習した後しばらく入力がないようになった時点でメモリなりキャッシュなり自動学習データなりに遅延書き込みされて、それから学習結果の反映が可能になるとか?

なんか今までの覚えの悪さパターンもしばらく放置で解決していたような気がしてきましたよ。

「映像クリエイター」

Image122.pngImage123.png

誰だー。

Image124.png 「→」キーで変換カーソル移動、Shift+「→」キーで「くりえいたー」までを選択して、
Image126.png 「くりえいたー」→「クリエイター」に変更して確定、
Image128.png 再度入力学習確認、初回一発変換 OK 。

「映像クリエイタ」

Image129.pngImage130.png

まあ「クリエイター」と「クリエイタ」は別物ですので。

Image131.png 「→」キーで変換カーソル移動、Shift+「→」キーで「くりえいた」までを選択して、
Image133.png 「くりえいた」→「クリエイタ」に変更して確定、
Image135.png 再度入力学習確認、初回一発変換 OK 。

カタカナ語は一度変換確定してしまえば割と協力に効きますので、「音楽クリエイター」は一発 OK ですね。

Image136.pngImage137.png

「空力」。

Image138.pngImage139.png

おお元ネタの現象が再現しましたしました。。

Image140.png 「食う」→「空」に変換、確定、再度入力学習確認、
Image142.png OK。

「ながら族」。

Image143.pngImage144.png

惜しい、「ナ・ガラ族」。ってほんとにどこかにいる原住民族のような。

Image145.png Shit+「→」キーで「ながら」までを選択して、
Image146.png 変換して、
Image147.png 「乍」→「ながら」に変更して確定して再度入力確認して、
Image149.png OK。

「今移動中」は初回一発変換。

Image150.png Image151.png

「漢字がこう変換されます」

Image152.png Image153.png

これも元ネタと同じ誤変換。

Image154.png 「→」キーで変換カーソルを移動して、
Image155.png 「高」→「こう」に変更して確定して再度入力学習確認、

Image156.pngImage157.png

意外な伏兵、今度は「漢字」が「感じ」な感じになってしまいました。負けない。

Image158.png 「感じが」→ 「漢字が」に変更して確定して再度入力学習確認、
Image160.png Image163.png

待て。ちょっと待て。しばらくほっとけば学習結果が反映されるかもしれないと、「死傷」の集団に囲まれながら仮説を立てたんではなかったか私。

がんばれ私。はやる心を抑えて、がんばってぼーっとするんだ!

…ぼーっとした結果。

Image166.png

イケたじゃん。やっぱ「遅延だからぼー」という理解でいいのかな。

「こう解釈」「こう理解します」「こう展開します」「こう想像します」「こう誤解します」は、どうも「こう」+「名詞」で学習したらしく、全部初回一発変換となりました。

Image167.png Image168.png Image169.png Image170.png Image171.png Image172.png Image173.png Image174.png Image175.png Image176.png

「こう狂います」は、

Image177.pngImage178.png

「くるいます」の方がひらかなに。こいつぁ盲点。

Image179.png 「→」キーで変換カーソルを移動して、
Image180.png 「くるいます」→「狂います」に変更して確定して再度入力学習確認、
Image182.png OK。

「好感度抜群」。

Image183.pngImage184.png

アンテナバリ3。

Image185.png 「高感度」→「好感度」に変更して確定して再度入力学習確認、
Image187.png OK。

「展示台」「展示内容」は初回一発変換。

Image188.png Image189.png Image190.png Image191.png

とりあえずこんなもんでしょうか。


3. まとめて試してみる

ひととおり学習させ終えたところで、再度確認。

今まで入力した単語 / 文章を、連続入力してみることにします。

Image210.png

あれ、「師匠」が「死傷」になる。

しまった、区切り文字に全角スペースを使ったので、さっき教えた「師匠」単独ではなく「全角スペース」+「ししょう」の組み合わせでの変換候補になっちゃったんだ。

しょうがない、「全角スペース」+「師匠」で再度覚えさせ直し。

Image211.png

あとは全部学習結果が反映されました。

もう少し過酷な確認もしましょうか。

  長文一気入力。

自動変換の機能を初めて試すわけですが、実はこれ、入力するこちらもかなり過酷。間違えて確定しちゃったら、そこまでの分を何らかのルールで覚えてしまいかねないので、間違いが許されない一発勝負。

しかも今回はキャプチャ取りながらですので過酷さどんと倍。
思いついた途端に涙目です。

ちなみに先ほど全角空白区切りで別変換になってしまいましたので、今回は半角スペースで入力の途中で区切りを入れていくことにします。

行きますよー。

Image212.png

まぁだいたいこんな感じで。

Image213.png

「昨日」の「き」のあたりで、「怪現象」から順に自動変換され、候補が表示され始めます。

Image214.png Image215.png Image216.png

どんどん行きます。

Image217.png

「葬式会場」の「そうしきかいじょ」のあたりで、「怪現象」が確定されました。
ちなみに私の秀丸は、IME ON の場合のカレント行は赤字で表示されるようになっています。

Image218.png Image219.png Image220.png Image221.png Image222.png Image223.png Image224.png Image225.png Image226.png Image227.png Image228.png Image229.png Image230.png Image231.png Image232.png Image233.png Image234.png Image235.png Image236.png Image237.png Image238.png Image239.png Image240.png Image241.png Image242.png Image243.png Image244.png Image245.png Image246.png Image247.png Image248.png Image249.png Image250.png Image251.png Image252.png Image253.png Image254.png Image255.png Image256.png Image257.png Image258.png Image259.png Image260.png Image261.png Image262.png Image263.png Image264.png Image265.png Image266.png Image267.png 

以上、一気入力成功。疲れたー。


4. 結論とか雑感とか

つことで、ていねいに学習させれば、文字列入力型美少女が少しずつレディーに育っていくということが確認できましたってなんなんだこの結論。

で、ですね。

先に確認した「展示内容」の誤変換のあたりで、古川さんはちょっとおもしろいことを書いているんです。

さらに「点字内容」と「展示内容」が予測候補で両方とも表示されるということは

この記述がほんとに予測変換 →  予測候補のことだとすると。
予測変換は過去に2度以上入力確定した文章しか出さないんですよね。

てことは、ご自身で過去に 2 回以上「点字内容」と入力確定している、と考えられます。

「予測候補」と記述されているので、この説明は通常操作での変換候補一覧のことを指しているんではないと思います。

もっとも通常の変換候補一覧で「展示内容」と候補表示させるためには 2 文節になる必要がありますので、もしこちらを指して言われるなら

「点字」と「展示」が ~

という言い回しになるのではないかと思います。

「てんじないよう」をむりやり 1 文節で変換すると「転じないよう」などの動詞活用になっちゃって、そもそも候補に「点字内容」も「展示内容」も表示されなくなっちゃいますし。

ので、通常候補一覧を「予測変換」と説明し間違えている可能性はまずないと判断していいと思います。

別例をもうひとつ。

「師匠」の誤変換では「死傷」ではなく「氏翔」を挙げているんですが。

「氏翔」なんて単語、日本語にないんではないでしょうか。
どうていねいに見ても、私の環境では「氏翔」は変換候補に出てきませんでした。
Web を検索しても、ハンドルネーム以外のヒットはありませんでした。

行の先頭では必ず”氏翔”と毎回変換されます。

と書かれています。「文頭 (入力位置より前に文字列がない状態 ) 」で強く出てくる変換候補は、単文節変換で学習させた結果の可能性が高いという IME2007 の特性ではないかと思われます。

ということで、、これも過去にご自分で「ししょう」とだけ入力 → 「氏翔」と確定 → 学習させたっぽいような気がします。

このように誤変換の様を細かく見ていくと、やはり古川さんは基本的に単文節で変換するタイプの方のようです。

通常は、単文節変換でもさほど学習に支障はないらしいんですよ。

IME2007 には 前後フィードバック機能 ってのがありまして、単文節入力でも、入力位置の前後にある「すでに確定されている文字列」を参照しながら変換 / 学習ができるようです。
ので単文節入力でも、実体は長文入力と同じ精度になるはずなんです。

しかし、この前後フィードバック機能に対応していないソフトもあります。つかたぶん対応しているソフトの方が少ないです。

前後フィードバックに非対応のソフトを主に使い、しかも単文節変換中心の使い方をしてしまうと、 IME2007 は文章の前後の関わりをほとんど教えてもらえないまま育ちますので、非常に弱いコになってしまいます。

どうも古川さんの極端な誤変換は、この状況なんではないのかなぁと。

ちなみに、私が文章作成に使うソフトは、秀丸 7 割、Word 3 割くらいです。
これらはどちらも前後フィードバック対応ソフトですので、書き起こしの時だけでなく直し ( 校正 ) で単語単位の差替を行っても、いいコに育つんではないかと思います。


余談。

IME2007:ちょっと脱線。の中で、「開発の主体が中国へ」のくだりでちょっと鵜呑みにできないと書いたんですが、NyaRuRuさんが明解に説明してくださっていました。

「開発の主体」って何だろう? - NyaRuRuの日記

そうそうそれそれ、私の認識もそんな感じです。

でも私としては、

中国の開発部門が作業の分担と責任を持っている

というくだりで「何の」作業なのかが明確でないあたりが、まだ少々「?」なんですよね。

2008年02月19日

(24) よしきたOffice Format公開

Microsoft Office Binary (doc, xls, ppt) File Formats

米Microsoftがついに,バイナリ形式のOffice文書仕様を公開:ITpro

これでいろいろ遊べるじゃないですかー(^^)

Office Binary (doc, xls, ppt) Translator to Open XML

CodePlex じゃないんだー。

2008年02月18日

(23) IME2007:ちょっと脱線。

基本的に「猿頁」では実利的なこと ( 読んだ方へ直接お役にたてる、あるいは楽しんでいただけるような ) をメインに書いているつもりなんですね。

逆に、「自分はこう思うけど誰かの役に立つとも思えんなあ」とか「取り上げるには調査不足だよなあ」などなことは mixi の日記の方に書いているわけです。

で今回はちょっと脱線。
Jitta さんの blog 何となく Blog by Jittaもっとフィードバックを からインスパイア、あまりお役に立ちそうもないことを書いてみることにします。まあたまにということで、ご勘弁ください。

ちなみに Jitta さんの上記エントリで

  > 誰かのミクシィ日記

とあるのは、私のことかもしれません。

全体公開にしていますので、mixi に参加されている方は 私の日記 IMEに対してのあれこれ へどうぞ。


で、Jitta さんの上記エントリは 古川 享 ブログ古川 享 ブログ: MS IMEさらに...お馬鹿になっていく に対して 「フィードバックが少ないから ( IME 開発が中国主体になっていくの ) ではないか」 と考える、いう論旨なんだと読みました私。

で、Jitta さんにせよ古川さんにせよ、エントリの根拠としているのは 「読み→変換」 でどれだけ一発で正しい変換がなされるか、ということなんですね。

ということであれば、希望しているところは 「初期辞書の充実」 と 「変換アルゴリズムの改善」 ということなわけですから、これに対するフィードバックの手段ははっきりしています。

カスタマ エクスペリエンス向上プログラムに参加すればいい。

たしかこのプログラムの初期値は 「誤変換情報の送信」 になっていますが、より辞書や変換アルゴリズムの改善を期待するのであれば、併せて学習情報も送信してやればいい

学習情報も送信するようにするには、言語バーのツールアイコンをクリック →  [自動記録された誤変換データの送信] → [Microsoft Office IME 2007 誤変換レポート]ダイアログ → [設定] → [設定]ダイアログ → [学習データを送信する]にチェック → [OK] → [×] という設定をしてやればいいわけです。

辞書にせよアルゴリズムにせよ、ボキャブラリや文法が百人百様・千差万別である以上、積み上げたフィードバックをマスで俯瞰するしかないんではないかと。
であれば、なるべく多くの誤変換/変換情報をどんどん上げていくのが最善の協力方法なんではないかなーと思います。

文章でフィードバックを上げたり blog 等で意見を表明するという手法は、いい意味でのプレッシャーとして機能するんではないかと思いますが、技術屋としてはやはり具体的に改善に寄与する情報を提供していきたいところですね。


さて、そもそもなぜ古川さんはあのようなエントリを上げているのか、ということについてちょっと考えてみました。

たぶんあの文章は、というか古川さんの blog は、どうもご本人もわかっていて、あえてあーいぅアジテーションっぽい書き方を選択しているような気もするんですが。

もともとあの blog ではMicorosoft / マイクロソフト の体制 / 技術 / 商品等々に対して非常に多くの苦言を呈しています。

MS IME に限っても、

MS IMEさらに...お馬鹿になっていく
IME 2007の甲斐減少は、買い減少に修正されました。ありゃっ
IME 2007の甲斐減少
℃トウのご変換、館無料

など立て続けに書かれています。

しかしあれを技術的なフィードバックとして受け止めた場合には、検証に使用した環境や条件などが非常に不鮮明で、追証できるような内容にはなっていません。
あくまでも 「たまたま自分のところで試したら不本意な結果になった→なんとかしろ」 と言うスタンスですね。

これは例えば企業リーダーがユーザーを代弁して発言するスタンスであり、決して現場が抱える問題を解決するための手掛かりを提供しようという姿勢ではありません。

私は、この blog のスタンスは 「マイクロソフト OB という発言力の大きさをバック」 に 「問題提起」 → 「現役へのハッパを ( 愛を持って ) かけている」 というところにあるんではないかと思っています。

また、

某MS社員に、「MS IME最近どうなっているのよ?」と先週聞いた答えが...「IME開発の主体が、中国にシフトしまっていて我々も手を出せない......個人的にはATOKに切り替えようと思っている」と言う現役開発系社員の発言に絶句!!!

という言及については、裏が取れるような性質のものではありません。
ですので、私としてはこれを鵜呑みにすることはできないんですね。
「ああ、古川さんはそのように聞き、そのように感じたのだな」 と思うくらいです。

たぶん古川さんが 「絶句」 した理由は、開発体制の弱小化にある のではないかなぁと。
もっときちんとしたものを作れる体制になぜしない!という嘆きを訴えたいんだと思うんですよね。

しかし一方で、そんなことを斟酌せずに上記エントリを読んだユーザーの中には、

  IMEは中国で開発されるようになってしまった、
  もう日本のことなど考えちゃいない、
  IME2007は社員ですら嫌がる出来の悪さだ、

と読み取って 「絶句」 する人もいるんではないかとも思います。

けどまあ正直そのレベルで解釈しちゃうとナショナリズムめいた感情論に走りかねなくなってしまうので、そこから発生する議論には私は参加したくないなぁというのが正直なところです。


で。

古川さん・Jitta さんが試してみたという変換テストを私がやるのであれば。

1. 前提をはっきりさせます。

最低、まず IME のバージョン / リビジョンを提示。

個別パッチの可能性がありますので、できれば個々のモジュールのファイルバージョンを列挙した方が、前提環境のブレが少なくなると思います。

どのモジュールのバージョンを拾うかは、OfficeSP1ですぜご主人様の 「構成各ファイルのファイルバージョン」 程度で大まかに網羅できると思います。

2. 目的をはっきりさせます。

この場合に目的として掲げることができるのは、

  1. 初期状態(インストール直後)でどのような変換結果を見せるか
  2. 十分学習をさせた状態でどのような変換結果を見せるか

のどちらかではないでしょうか。

3. 環境を整えます。

初期状態での変換テストを行うのであれば、ユーザー辞書をクリア ( もちろん本来の業務に支障がないようにあらかじめバックアップを取っておく ) しておきます。

学習させた状態でのテストを追証可能な状態にするには、テスト直前の状態のユーザー辞書をバックアップしておきます。
もちろん追証してもらう場合には、バックアップしたユーザー辞書を提供するということになりますね。

おっと。
ここで気をつけておきたいのは、 IME2007 はユーザー辞書以外に自動学習ファイル、キャッシュファイルがあるということです。

これは、XPであれば %userprofile%\Local Settings\Application Data\Microsoft\IME12\IMEJP 、Vista であれば %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\IME12\IMEJP フォルダ以下にある Dicts フォルダと Cache フォルダ以下にあります。
辞書をクリアした場合はこのファイルも事前にバックアップ → 事後にリストアしなければ復旧しませんし、追証時にもここのファイル群を提供しなければたぶん同様の結果は得られないのではないかと思います。

4. テスト項目を 「順番も含め」 明示します。

変換するごとにその結果を学習していくわけですから、変換の順番は非常に重要になります。

以上の手順を踏んで公開された変換結果でないと、再現が非常に難しい「体験記」レベルで終わってしまいますので、フィードバックしても有用な情報として活用してもらうにはかなり難しいような気がします。

まぁこれは必ずこうしなければならない、というものではありません。
私が真剣に変換結果のフィードバックを上げるなら、このような手順を踏むだろうな、ということです。

どうせせっかく手間暇かけるんなら、提供する側・される側双方に益のある情報でありたいと思うんですよ。


ついでに。

今、私が一番知りたいのは、変換結果はどのように学習されるのかです。

ユーザー辞書には、ぱっと考えて 「読み→漢字」 「その『読み→漢字』が有効になる文法パターン ( または語彙パターン? ) 」 の組み合わせで入っているように思えます。
で、「Trigram」 ってんですから、その単語の前後 1 単語ずつの組み合わせ ( またはそれ以上? ) で記録されているように思うんですよね。

で、手掛かりになるのは今のところ 「辞書ツール」 だけなんですけれども。

この辞書ツール、IME2003 までは 「単語の一覧」 「用例の一覧」 で 「読み→漢字」 と 「パターン」 をそれなりに閲覧できるようになっていたんです。明示的に単語登録せずに変換操作の中で覚えさせた単語についても [抽出] - [学習単語] にチェックをつけると表示されるようになっていましたし。

これが IME2007 になって、「用例の一覧」 タブがなくなってしまったんですよね。どんなパターンで学習しているのかを見ることができなくなってしまったんです。

IME2007 では学習単語は [フィルター] - [学習単語] で見ることができるんですが、実際ここで表示されるのは、英単語やカナへの変換単語、及び副辞書から使用実績のある単語のユーザー辞書への複写分 ( 人名辞書から一度選択した単語が次から優先的に表示されるのは、どうもこのユーザー辞書へ複写する仕組みで実現してるっぽいですね ) だけです。

例えば本エントリでたびたび使っている単語 「追証」 は、基本辞書には載っていません。一度 「追」 と 「証」 で連続変換したら 「追」 「証」 と 2 文節で表示されるようにりましたが、「追証」 という単語ではユーザー辞書には学習されていません。
たぶん 「 『追』 と 『証』 は連続して使用される可能性が高いよー」 というパターンで学習しているんだと思うんですが、このパターンを確認する方法が今のところないんです。

また、表示もされないんですから当然 「追」 「章」 と間違って連続変換させちゃった場合に、その学習結果を削除する方法も用意されていないということになります。

正直、初期辞書の出来が少々悪くたってかまわないんですよ私は。
どうせ一個人のボキャブラリや言い回しにぴったりフィットした形で提供されるに決まっている、なんてむちゃな希望は抱いていないので、私にとっての 「IME2007 の出来」 は、

学習を積み重ねていった結果、どこまで自分の文章を
スムースに変換してくれるように成長することができるのか

というところにあります。

ですから、学習は徹底的にしてほしい。
自動学習には絶対に限界がありますので、必要なつどメンテナンスしながらでも自分に最適化させていきたいわけです。

IME2007 とこれからも付き合っていこうとしている私としては、このへんを何とかしたいところですね。

2008年01月15日

(22) Ribbon UIカスタマイズの把握

具体的な実装方法はいろいろありますが、基本はcustomUI.xmlってことで。

ちょっと説明が長くなりますが、

  • 2007OfficeSystemで作成したドキュメントファイルは、基本的にzipファイル。
  • ので、例えば.xlsxファイルの拡張子を「.zip」に変えてやればアーカイバでふつーに閲覧可能。
  • ドキュメントファイル(=zipファイル)の中に「customUI」ってフォルダを作ってやって、その中にRibbonUIの指定を記述した「customUI.xml」ってファイルを格納してやると、そのドキュメントファイルを読み込んだ時にそのカスタマイズが有効に。

ってこってすね。

で、xmlに動作ロジックを埋め込むことはできませんので、その部分はVBAなり.NETなり(VBとかC#とか)で作ってやってcustomUI.xmlとひもづけてやるわけです。

customUI.xml相当の情報までVBA/.NET側に埋め込むこともできますが、制御されるOffice側のインターフェイスは同じなわけですから、UIデザインを考えるなら、まずはcustomUI.xmlで試行錯誤するのが一番お手軽でしょう、と私の中ではほぼ決まり。

VSTOのリボンデザイナもかなり楽ちんなんですが、customUI.xmlで記述できるすべてをフォローしているわけではありません。デザイナでは提供されていないが実は実装可能、な機能もありますので、全幅の信頼を置けないのがちょいとつらいかも。

もちろんデザイナで実装できる機能についてはシームレスにコールバックメソッドまで書けるので便利です。
ので、RibbonUIの制御は一度ちゃんと仕様書とか読んで把握して、リボンデザイナは素早く作るために使う、ってあたりがいい感じでの使い分けかもしれません。


さて、ではVSTOのお世話にならずにどうやってcustomUI.xmlを書いてやればいいのかと。
アーカイバとテキストエディタ(or XMLエディタ)でもできますが、もうちょい楽ちんに書きたいもんだと。

そんなあなたにそして私に、

Custom UI Editor

customUI.xmlのテンプレート(またはその改造もしくは完全自作記述)とOfficeドキュメントファイルの両方を読み込んで保存してやれば、そのcustomUI.xmlがドキュメントファイルに埋め込まれます。

あとは実際にそのドキュメントファイルを開いてUIの表示を確認すればよろしいわけです。

でもCustom UI Editorはマージ保存がキモのソフトで、UIエディタとしてはメモ帳程度の機能しか持っていなかったり。

そこで、UI記述のサンプルを提供してくれているのが

Change the ribbon in Excel 2007

なんてところで。

このページではコントロールIDの資料(microsoft公式版やジャンル別に抽出できるマクロ埋め込みのオリジナル版)や、Custom UI Editorの使い方、各種Tipsや「最近使用したドキュメント」の非表示の仕方(これはちょいと試行錯誤中らしく、「問題が起きたりサジェエスチョンがあれば連絡してねー」とか書いてあります)などかなり実践的かつ興味深い言及てんこ盛り。

とりあえずここを把握すればRibbonUIについては大まかにおっけーなんではないでしょうか。

2007年12月14日

(21) OfficeSP1ですぜご主人様 (2)

先日提供が開始された2007OfficeSP1なわけですが。

どうもいろいろ情報が錯綜気味で、結局何がどーなってんだかよく把握できないでいます。
ので、ちょっとまとめてみることにしました。


まず、今回のSP1提供に関して一番まとまっている情報は、以下のページです。

2007 Microsoft Office System Service Pack 1

で、実は「SP1は1種類ではない」ってとこがミソですね。
インストールしている製品によって、あてるべきSP1が違ったり複数あったりします。

まず、メジャー製品およびスイートもん(複数の製品をパッケージングしている奴)用に、「2007 Microsoft Office スイート Service Pack 1」って奴が出ています。

ダウンロードの詳細 : 2007 Microsoft Office スイート Service Pack 1 (SP1)

いや「スイート」だけカタカナってどうなんですか。
どうせ他の単語は英単語のまんまなんですから、Suiteでいいだろうと思うんですが。

で、これが対象としているのは、Access / Excel / InfoPath / Outlook / PowerPoint / Publisher / Word / OneNote / Groove。
スイートもんで言えば、Enterprise / Personal / Professional / Professional Plus / Standard / Ultimate の各製品、ということになります。

単体売りオンリーな製品、無償配布されている製品、他製品の一部として同梱されている製品については、Suite SP1には含まれていませんので、各々別途入手してあてる必要があります。

具体的には、Visio / Project / InterConnect / SharePoint Designer / Office Servers / SharePoint Services / Language Pack / Office Servers Language Pack / Office Servers Language Pack (64ビット版) / Project Language Pack / SharePoint Designer Language Pack / Visio Language Pack / PowerPoint Viewer / Visio Viewer / Outlook 2007 用予定表印刷アシスタント / Expression Web / 2007 Microsoft Office System用Microsoft Office 2003 Web Components / 互換機能パック / Proofing Tools、ってどんだけー。

ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Visio 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Project 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office InterConnect 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office SharePoint Designer 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : 2007 Microsoft Office Servers Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Language Pack 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : 2007 Microsoft Office Servers Language Pack Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : 2007 Microsoft Office Servers Language Pack Service Pack 1 (SP1) (64 ビット版)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Project Language Pack 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office SharePoint Designer Language Pack 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Visio Language Pack 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office PowerPoint Viewer 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Visio Viewer 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Outlook 2007 用予定表印刷アシスタント Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Expression Web Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : 2007 Microsoft Office system 用 Microsoft Office 2003 Web Components Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Proofing Tools 2007 Service Pack 1 (SP1) 

てことで、各位自分の使っている製品に合わせて適切なSP1を(必要であれば複数)あててください、ってこってすね。

互換機能パック、Language Pack、Proofing Toolsについては、「使っているかどうかわかんないよー」という方はたぶん不要です。明確な目的を持ってインストールしない限り、勝手にインストールされるようなもんではありませんので。


で、これがいったいどんなものなのかと。何が変わるのかと。

これについては各デジタル系ニュースサイトでもそれぞれ取り上げているわけですが、

マイクロソフト、「Office 2007 SP1」を12月12日公開(INTERNET WATCH)
マイクロソフト、VistaとOffice 2007のSP1詳細を説明:ITpro
マイクロソフト、OfficeのSP1を12日から提供開始:ITpro
IMEの辞書が壊れる問題を修正、マイクロソフト - @IT
VistaとOfficeのSP1で何が変わるのか:ニュース - ZDNet Japan
マイクロソフト、Office 2007/Vista SP1の概要を紹介(PC Watch)
2007 Office SystemのSP1は12日に公開 - 不具合修正とパフォーマンスが向上 | パソコン | マイコミジャーナル

ってああもうめんどくさい。「office 2007 sp1」あたりでググるなりビるなりすればわんさと出てきます。

でこれ、どうも12/7か12/11あたりに、マイクロソフト社がプレス向け説明会を行ったらしいんですね。ので各記事ともプレゼンの写真や発表者の顔ぶれ、内容等がほとんど同じ。
現在作業中のVista SP1と併せての説明会だったらしく、ひとつの記事で両方まとめてるものも多く見受けられます。

これだけたくさん取り上げられていると、それぞれの情報を見比べることで、説明会で説明された全容が見えてきたりします。
ついでに、各記事が何を取り上げ何を省略したかで、記者の方の手腕まで見えてきます(^^;)。

マイクロソフト社のプレスリリースはこちら。

「2007 Microsoft(R) Office system Service Pack 1」日本語版を、本日より提供開始

気になってたのは、「Office 2007 SP1は自動更新されてしまうのか」。
私のマシンはMicrosoft Updateからの手動更新でかけてしまいましたし、ほんとに自動更新がかかってしまうと大変なことになるケースが多発すると思うので。

結論、プレスリリースや各サイトの記事をまとめると、「自動更新はされない」ということでいいようです。
(はっきりわかるのはINTERNET WATCHの記事のプレゼン画像「Office2007の配布方法」。)

紛らわしい言い回しがちょっとまずかったんではないかと思うんですが、Update重要性のレベルを「重要な更新」レベルとした、ということと、「Windows Update/Microsoft Updateから自動的に更新される」という表現が、「自動更新!?」との誤解を生んでいるような気がします。

重要性が「重要な更新」レベルというのは、Windows Update/Microsoft Updateで「高速」を選択したときに抽出対象になる、ということです。このことを指して「Windows Update/Microsoft Updateから自動的に更新される」と言っているようなんですね。

決してプッシュ型の、タスクバーに表示される黄色い盾アイコンで自動的にダウンロードされる対象となっているわけではないんです。

ちょっとここは一安心。

ただ、特にVistaSP1との合同説明会での席上では、Office2007SP1の説明ではIMEの不具合解消を大きく取り上げて説明しちゃったみたいで。

サイト記事によっては、まるでOffcie2007SP1はIMEのアップデートが主眼、みたいなまとめ方をしちゃっているところもあって。

確かにIME2007への風評を打破するためにも強く打ち出したい部分ではあったんでしょうが、ちょっと全体像の把握という点ではマイナス効果も出ちゃっているような気がします。


さて、今回のSP1で、具体的に何がどう改善されているのか。

全体的な変更についての説明は

2007 Microsoft Office System Service Pack 1

の末尾にあるホワイトペーパー(ホワイトペーパー :2007 Microsoft Office System Service Pack 1 (英語) (word ファイル) (日本語版近日公開)など)を見ていただければいいんですが、より具体的な言及、過去提供されたパッチのどれが含まれているのか、今回初めて提供された修正はなんなのか、ということについては、KB情報の方に、リストファイル(Excel)へのリンクが含まれています。

これらのKB情報、日本語版はまだ機械翻訳なのでわかりにくいんですが、1 の Service Pack のパック Office 互換性の説明(原題:Description of Office Compatibility Pack Service Pack 1)とか上述のSP1の種類ごとにわっさり出てまして。

リストファイルは、

Download the 2007 Office Servers Service Pack 1 Changes_all.xls package now.
Download the Office 2007 Service Pack 1 Changes_all.xls package now.

と2種類提供されているようです。

個々の内容は実際に見ていただくとして、製品ごとの修正数は以下のとおり。

製品 過去数 新規数 総数
Access 5 32 37
Excel 22 65 87
Groove 3 4 7
Groove Server 1 3 4
InfoPath 11 11 22
InterConnect 0 1 1
Office 25 38 63
OneNote 1 22 23
Outlook 42 62 104
PowerPoint 15 12 27
Project 0 13 13
Project and Project Server  0 24 24
Project Server 37 47 84
Publisher 1 0 1
SharePoint Designer 1 4 5
SharePoint Server 36 100 136
Visio 2 9 11
Word 16 21 37
総数 686

なお、この表の数字は「Documentation Type」列に「KB」とか「Update」とあるのが過去提供パッチの再収録、「N/A」とあるのが今回初提供修正項目だと判断しています。
万が一KBでの情報提供なしに過去提供されていた修正パッチがあったり、逆にKBでは情報提供だけでパッチが提供されていなかったケースがあったりすると、この数字は狂っちゃうかもです。

このうち、IME2007に関する修正は「Office」の項目の中に含まれており、KBが6件(935519が2つ、938574、938892、939601、939873)、N/Aが3件となっています。
新規修正の内容は、

  • 変換文字制限に「ShiftJISのみ」「サロゲートペアを含まない文字のみ」の選択肢を追加
    (「Microsoft Office IME 2007 のプロパティ」ダイアログ-[変換]タブ-[詳細設定]→「変換」ダイアログ-[変換文字制限])
  • 入力→変換している時に時々文字列が見えなくなってしまう現象に対処。
  • SP1をインストールすると、デフォルトのIMEをOffice IME 2007にする。
    (これは「改良」なのか…?以前から評判の悪いところなんですけれども。)

20071215_02.png
使用前

20071215_01.png
使用後

だそうですよ。
これに、ホワイトペーパーで言及している「全体的なパフォーマンスの向上」を合わせてIME2007の改良点、とみなしていいんではないでしょうか。

6件のKBのうち3つ(938574、938892、939601)は本blogでも何度か取り上げているIMEの重要な修正パッチです。あて忘れていた方は、SP1だけあてればおっけーって寸法すね。
935519は今まで特に取り上げていませんが、確か一番最初に出たIME2007修正パッチだったはず。
939873も一応IME関係なので含めましたが、これは韓国語版不具合のFixですので、日本語環境としては関係ないです。

てことで、一部個人サイトとかblogで見受けられた

  • SP1には過去の修正パッチしか含まれていない
  • SP1には過去の修正パッチが含まれていない
  • SP1にはIME2007の修正は含まれていない

ってのはつじつまが合いません。

「過去の修正パッチしか含まれていない」については、プレス説明会でのプレゼンで「既に公開済みのOfficeIME2007の修正モジュールも包含」(INTERNET WATCHの記事のプレゼン画像「Office2007の適用による利点」)と説明されたのを、「既に公開済みのOfficeIME2007の修正モジュールしか包含していない」と誤読 or 曲解しちゃったんではないでしょうか。

後の2点については、なんでそんな風に解釈しちゃったのかどうにも推測できません。

誤解したまま公言 → 鵜呑み → 出典を明記しない引用/転載 → 伝言ゲーム

の流れは傍で見ていていつもとほほな気分になるんですが、今回のはまた思いっきり正反対で。ここまで来るといっそ楽しくなってきてしまったり。

2007年12月13日

(20) OfficeSP1ですぜご主人様

河端善博 ブログ / SQL Server / PASSJ の昨日のエントリ2007 Microsoft Office System SP1 は、Whitepaper 必読 で知ったんですが、2007OfficeのServicePack1が、どうも本日提供開始されたらしいです。

2007 Microsoft Office System Service Pack 1

まだ日本語版の詳細な情報が出ていない中、混乱状況も含めて河端さんがエッセンスをまとめてくださっていますので、上記エントリにざっくり目を通しておくといいと思います。

IME回りでのSP1のポイントは2つ。

  • 「MicrosoftUpdateの重要な更新」として自動的に適用されてしまう。
  • 学習結果データが初期化されてしまう。

っておいっ!まずいよこれ!

学習結果が消えちまうことを良しとしない人はこの更新かけちゃいかんじゃないですか。
私が今イジっているこのマシンでも、Windowsを終了させようとすると「コンピュータの電源を切る」ダイアログに「重要な更新」自動インストールマークがついているじゃありませんか。

これ、やっぱOfficeSP1だろうなー。
でもこれ「重要な更新」の内容を確認する手段がないので、あててみなけりゃわかりません。でもって何だかわからないままにあてたっけ学習結果リセット。

なんだか逆上者多数になりそうな気がするんですけど、ほんとにいいんでしょうか。

アップデート内容については上述説明ページ最下のリンクホワイトペーパー :2007 Microsoft Office System Service Pack 1 (英語) (word ファイル) (日本語版近日公開)の中で、

General Performance Fixes
Applications in the 2007 Office system work more effectively with the Japanese IME released by Microsoft, especially when inputting Japanese characters and converting those characters to kanji. In addition, computers that simultaneously run the Japanese IME and a security solution no longer use up to 100 percent of CPU resources.

と説明されているわけですが、私の語学力ではよくわかりません。
CPU使用率を最大100%にすることで動作効率を上げた、とか言ってるように思えるんですが…。


たぶんこれあたっちゃうんだろーなーということで、どうせならSP1の適用前後で何がどう変わるかを確認してみることにしました。

まずは更新再起動の前に、現状の各IMEモジュールのファイルバージョンをチェック。

私はKB938574までしかあてていないので、ファイルバージョンの最新は12.0.6023.5000になっているはずなんですが、

Imjpapi.dllが12.0.6028.5000!?

あれっ、いつの間にKB939601あてたっけそんな覚えは。

あわてて「プログラムの追加と削除」で調べてみたら、

20071212_01.png
(クリックで拡大します)
20071212_02.png
(クリックで拡大します)

あらー。2007.07.22のGrrove2007、2007.10.18のExpression Webで見事にあたっておりました。油断ならんなーほんと。

では、一度Windowsを終了→「重要な更新」をかけてみることにします。


って、あれ?10個の自動更新中2007Office周りのは「Outlook迷惑メールフィルタ」の更新だけだなー。

20071212_03.png
(クリックで拡大します)

念のためMicrosoft Updateで確認して…ああ、あったあった。

20071212_04.png
(クリックで拡大します)

このまま何日か放置しておけば自動更新かかるのかもしれませんが、少なくとも私のマシンへの今日段階での自動更新には含まれていなかったようですね。

でもって、サイズ!611MBもありますよ河端さん!
でも実際にダウンロードが開始されると293MBとか言ってきていますよ!
もう何がほんとでどれが嘘なのか私にはわかりませんよ!

なんか提供サイドもあわただしいような混乱っぷりだなー(^^;)。

てことで、手動であててみました。


結果。

20071212_05.png
(クリックで拡大します)

おお、ちゃんとExcelのバージョン情報に「SP1」って表示されてます。

20071212_06.png

IME2007のバージョンも 12.0.6211.1000 に上がっていますね。

構成各ファイルのファイルバージョンは、

  KB938574 KB938892 KB939601 SP1
Imecfmp.dll 12.0.4518.1014 12.0.4518.1014 12.0.4518.1014 12.0.6211.1000
Imelm.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imepadrs.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imepadsm.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imepadsv.exe 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imetip.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjkapi.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjp12.ime 12.0.6023.5000 (記述なし) 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjp12k.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6028.5000 12.0.6211.1000
Imjpapi.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6028.5000 12.0.6211.1000
Imjpcac.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjpcd.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjpclst.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjpcmld.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6028.5000 12.0.6211.1000
Imjpcmmp.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjpcmnt.exe 12.0.6023.5000 12.0.6026.5000 12.0.6028.5000 12.0.6211.1000
Imjpcmws.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6028.5000 12.0.6211.1000
Imjpcus.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjpdadm.exe 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjpdapi.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6028.5000 12.0.6211.1000
Imjpdct.exe 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjpdctp.dll 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjpdsvr.exe 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6023.5000 12.0.6211.1000
Imjpdw.grm 12.0.1506.1000 12.0.1506.1000 12.0.1506.1000 12.0.1506.1000
Imjpex.grm 12.0.1506.1000 12.0.1506.1000 12.0.1506.1000 12.0.1506.1000
Imjpgn.grm 12.0.1506.1000 12.0.15